Rock_ozanari’s diary

ノージャンル。音楽系はまあまあ多いです。

俺はどうするのが正解だったんですか


って最近よく思います。
いやわかってる正解が無いってことは。だから正論を放とうとだらしなく開けたその口を今すぐ閉じてくれ。口を開くのは好きな人と話す時と美味しいものを食べる時だけにしてくれ。
正論を着払いで送りつけるような事はしないでくれ。

俺たちはそれぞれがそれぞれの経験や感性や能力や思考や願望を前面に押し出したり押し殺したりして生きてる訳で、そりゃあ当たり前のように間違えるし、結果として毎日がただ辛く苦しいものになったりする。俺が女子高生だったらまぢ無理。。。とかmixiに書いちゃうような毎日を送ってる。mixiって久しぶりに聞いたな。なんで廃れたんだろうなあれ。

俺が高校生の頃はmixiがめちゃくちゃ流行ってたんだけど、それはまあいいや。当時の日記とか紹介文とか見ると寒気しますよね。やめようこういう話は。死人が出る。君たちが死ななくても俺が死ぬ。ログインパスワード忘れたから消せないし。

とにかく、人って間違えるんですよ。自分で設定したログインパスワードを忘れるよりも簡単に。
そういう時に誰かに、何かに、俺はどうするのが正解だったんですかって泣きついても何も解決しなくて、でも解決することだけが感情の解決策ではないから、それもいいと思うんだけど。

誰かに正解を提示されてそれをこなして生きるって楽だと思います。失敗したらそれを提示した奴を責めればいい。お前がそうするのが正解だって言ったんじゃないか!って声を枯らして叫んだら良い。きっとそれで解決できる事もあるんでしょう。

生きる上での正解って、かなり限定された話だけど良い大学出て良い会社入って、結婚して家族持って慎ましくも幸せな家庭を気づくことだと思う。君が違うって言うならそれで良いけど、少なくとも俺はそうだと思うし、結局世間的な正解の人生ってそういう事なんだよ。夢追ってる場合じゃないぞ、俺たち。

「あいつマジウザくね?」
「わかる。足の裏みたいな顔してんのに偉そうなんだよな」
とか部下に陰口叩かれてたとしても、奥さんから渡される小遣いが月5000円だったとしても、それが正解です。

それって楽しいですか。俺は楽しくないです。
誰かがそういう正解を慎ましく守っていくのを俺は決して馬鹿にしないし否定もしない。でも単純に俺自身がそういう正解を求めるのかって言ったらそれも違う。だって楽しくないんだよ、俺にとっては。それだけの話。シンプルに行こう。俺はいつも話が脇道に逸れるけど。

世間的な正解が個人に当てはまるかって言ったらそれはNOじゃないですか。そんなことは人生に100%満足してる奴と救いようのない馬鹿と言葉を持たない原始人以外はわかる。

それでもその正解を求める人が多いのは単純に楽だからなのかもなあって思います。生き方とかそういう話じゃなくて、幸福の度合いをわかりやすく計るツールとして。

幸せってどうしても他人と比べちゃうものです。それは多分「幸せって人と比べてどうこうじゃないでしょ。自分にとってそれが幸せかどうかでしょ」って漫画みたいなこと言う奴や、アフリカの子供達を本気で憂いてる嘘みたいな聖人まで変わらずみんなそう。多分。医大でて医者になって美人な奥さんがいて品行方正な子供もいて仕事も順調。未来は明るいみたいな人も、38歳だけどまだデビュー夢見て毎日路上で弾き語りしてますみたいなおっさんも、安倍総理蓮舫EXILEもAKBも俺も君も多分みんなそうだと思う。違ったらごめん。

でも幸せを他人と比較するって基準がないから、その正解ってやつを上手いこと個人に落とし込んで比較するんだろう。そうだったら本当にくだらないからそうじゃないといいな。

世間的な正解を正解なんかじゃないって受け入れられない心が10代の俺たちはどうしたら良いんですかね。それこそ、俺はどうするのが正解だったんですかって言いたくなるんですよ。
だって俺は人生失敗中みたいなもんだし、いつTwitterに「失敗なう」とか呟いてもおかしくない精神状態で生きてる。失敗継続中の人生って厳しくないですか。なんだ失敗なうって。

金土夜の新宿駅東口に行ったことがありますか。あの空間どうですか。俺は耐えられません。世界で一番嫌いな場所です。
多分あんまり好きな人もいないんじゃないかなとは思うけど、それでもみんな待ち合わせに適しているからとかそういう理由で当たり前のようにそこに留まる。よく考えろ。そんだけ人が多い場所は待ち合わせ場所には適さないぞ。西武新宿にしろ。

金土夜の新宿駅東口は俺はいつも通り過ぎるだけでも吐きそうになる。そこにいつまでも留まってる奴はどういう感情でそこにいる事が出来るんだって真剣に考えてしまう。それくらい無理。ストレスでハゲるなら俺いつかハゲるんだろうな。

でも多分、金土夜の新宿駅東口で友達や恋人と待ち合わせを出来て、それが苦じゃない人生が正解なんでしょうね。これ伝わりますかね。大丈夫ですか。ダメですかやっぱり。

世間的な正解を正解と思えなかったらどうすれば良いのかって、それは自分なりの正解を見つけるしかないんだけど、そうして見つけた正解って他人から見たらめちゃくちゃな不正解だったりしますよね。赤点のボーダーラインより0点に近いくらいのクソみたいな解答なんです。そういう体験を最近しました。俺も昔はもっと「まともな」人間だったはずなのに。

とにかくビルから飛び降りる事を正解だと思わないような人生にしましょうね。あとそうなってしまった時に悲しんでくれる人が出来るような人生にしましょうね。

本当に言いたい事ってまとまらないよね。1ミリも伝わらなかったらすまん。それでは。

俺はどうするのが正解だったんですか。夜勤明けでまだ会社にいるんですけど。

BUMP OF CHICKENについて喋らせてくれ


BUMP OF CHICKENが大好きです。キリンさんよりもゾウさんよりもママよりもずっと大好き。

ギターを弾くとだいたい「アベフトシ(ミッシェルガンエレファントのギタリスト)好きですよね?」って言われるし、曲作ると「イエモン好きですか?」とか「尾崎豊好きですか?」と言われる。

6年間音楽をやってて、「BUMP OF CHICKEN好きですか?」とは一度も聞かれたことがない。
けど、俺にギターを始めさせた罪深い友人からは「いやお前はかなりバンプから影響受けてると思うよ。具体的にどこっていうのはわからないけど」と先日言われた。
具体的にどこかわからないけど影響受けてるって事は、多分相当深い根っこの部分なんでしょう。精神性とか。

その友人は、まあ組んでる『豚』ってバンドのボーカルなんだけど、そいつは多分俺と同じくらい(ユグドラシルまでの)BUMP OF CHICKENが大好きで、多分俺も彼も、そこら辺の人が想像するよりずっと大好きだと思います。多分「バンプが酸素です!」とか言ってる人よりも、自らをBUMPerと名乗ってる人よりも、ずっと好きだと思う。

でも好きの深さっていうのは他人と比べてどうこうでもないし、そもそも見えないから比較も出来ないんだけど、俺が言いたいのはそれでも比べてしまうくらいに大好きって事。わかりやすく言うと、スマフォからこの記事書いてるんだけど、簡単に「バンプ」とか「バンプオブチキン」とか書かずに「BUMP OF CHICKEN」って書くくらいに好き。いやこれは伝わんないか、俺の普段の面倒くさがりさを知らない人には。

これ言うとBUMP OF CHICKENのファンからだいたい怒られるんだけど、最近の、具体的には「orbital period」以降のBUMP OF CHICKENはそんなに好きじゃない。俺の中の彼らへの愛はユグドラシルまでが最も深い。

それでもBUMP OF CHICKENはずっと大好きだったから、「Present from you」(これはカップリング集+一曲だからちょっと趣旨が違うけど)も買ったし、「COSMONAUT」も買った。そしてついに、「ray」は買わなかった。

そこに至るまで全てのアルバムを購入していたのに、「ray」は購入しないばかりかレンタルもしなかった。だから収録曲も全然知らない。カラオケで誰かが最近の曲を歌ってても知らない曲だし。

これって凄く寂しい事なんです。俺はBUMP OF CHICKENを始めて聴いたあの日から音楽を好きになったんですよ。BUMP OF CHICKENで、隠しトラックまで含めて、知らない曲なんて一つも無かった。俺お前believeだったし、それってtruthだったし、チワワのように震えてた時も、いつだってBUMP OF CHICKENが側にいてくれたんですよ。書いてて気持ち悪くなってきたな。オタクってだから嫌われるんでしょうね。

寄生獣の実写映画を見に行った時、主題歌がBUMP OF CHICKENの新曲だったんだけど、あれを映画のクレジット眺めながら聴いてハッキリと思っちゃったんです。「ああ、俺はもうBUMP OF CHICKENの新曲を能動的に聴く事はないんだろうな」って。

別に悪い曲とかじゃないんだよ。格好いい曲だし、いい曲。でもそれは俺の求めているBUMP OF CHICKENじゃ無かったんです。

ファンって本当に身勝手な生き物ですよ。アーティストが少し違う方向に進み始めるとすぐにそっぽ向きますから。もちろん俺の事も含めて言ってますよ。

でもそれってBUMP OF CHICKENが間違ってるとかじゃなくて、単純に俺の感性の問題。俺はBUMP OF CHICKENと一緒に成長出来なくて、優しくもなれなくて、俺の頭の中ではずっとFLAME VEINTHE LIVING DEADやjupiterやユグドラシルが鳴ってるのに、BUMP OF CHICKENはそんな精神年齢16歳の俺を置き去りにして、遠い所に行ってしまった。だって俺の中ではBUMP OF CHICKENはずっと「僕の事なんかひとつも知らないくせに」って歌ってる。

今の藤原基央は多分「話したい事は山程あるけどなかなか言葉になっちゃくれないよ 話せたとしても伝えられるのはいつでも本音の少し手前」なんて言わないんじゃないかって、そんな事を無責任に思ってる。

俺は今のBUMP OF CHICKENを否定するつもりは全く無いです。新しい曲を聴かなくなっただけでBUMP OF CHICKENが大好きな事実は決して揺るがない。FLAME VEIN聴いて下手くそだなあって笑って、でも凄く良いな、最高だなって泣きたくなって、それで良い。

怒りとか悲しみとか誰にも理解されないって葛藤とか焦燥とか、そういうの全部含めてあの頃のBUMP OF CHICKENが今の俺を作ったと言っても多分間違いはないんでしょう。

俺は、BUMP OF CHICKENが今でも大人気バンドとして日本の音楽業界にいてくれる事をめちゃくちゃ嬉しく思ってる。新曲は進んで聴かないけど、ずっと活動していて欲しい。

BUMP OF CHICKENは間違いなく平成日本のロックンロールバンドだった。オルタナティヴロックとかじゃなくて、ロックンロール。わからない奴は今すぐFLAME VEINを聴いてくれ。それでわからなかったらロックなんてやめちまえ。絶対言い過ぎなんだけど、そう思ってます。

今の俺が普段聴いてる音楽はミッシェル、イエモンブランキー斉藤和義ゆらゆら帝国中島みゆきさだまさし、とか、他にもあげられないくらいあって、それを知ってる人からは「え、お前バンプ好きだったの?」って驚かれるけど、最近ハッキリした。俺が今まで聴いた世の中にある全てのCDの中で一番好きなのはBUMP OF CHICKENの『FLAME VEIN』です。

俺は「生まれてきた事に意味があるのさ 一秒も無駄にしちゃイケナイ」とか言えないけどな!

死にてえ。それでは。

最近同級生が死にました。

みんなは死にかけたことある?俺はあるよ。子供の頃親父にぶん殴られて吹っ飛んでガラスの引戸を突き破って頭から流れた血が止まらなかった時とか元カノに腹を包丁で刺された時とか。でも死ななかったし今も普通に毎日それなりに生きてる。

最近同級生が死にました。
高校の時の学年のグループラインがあって、俺はその存在すらも忘れてたんだけど、夜中に急に動き出したんだよね。誰々が亡くなりましたって。俺高校でほとんど友達いないし思い出もそんなにないし、ぶっちゃけその死んでしまった同級生が誰なのかって全く覚えてなかった。話したことくらいあったかもしれないし、同じ学校で学年が同じってだけで一切の接点がなかったかもしれないし、でも、とにかく誰だかわからない昔の同級生が死んだって事実が俺にはそこそこ衝撃だった。

小学校の頃の友達は自殺したし、同じ塾に通ってて仲良くなった友達は薬やりまくって死んだんだけど、それでも同じ高校、学年で同じ3年間を過ごした誰だかよくわからない奴が死んだって事実はズシンと重かった。

だって、不透明なんですよ。自殺した友達や薬漬けの友達は仲も良かったし顔もすぐ出てくる。声だっていくらか自分の中で変化があったかもしれないけど、それでも思い出せる。
でもその同級生は全く思い出せない。だから全く死がリアルじゃないのに、それでも友達と一緒にビール持って心底楽しそうな笑顔をLINEのアイコンにした奴がお悔やみ申し上げてる。LINEで。

だから、ああ、本当に死んでるんだろうなってズシンと重かった。
それで、その上で例えば誰だったかも思い出せないような関係性の俺が葬式や通夜に行くのもきっと違うんだろうなって思うし、葬式や通夜の当日、おそらく家族や友達がそいつとの別れを惜しんでるんだろうなって時に、俺は普通にいつもとなんにも変わらない日ですよって顔をして仕事をしてた訳なんだけど。

少し脇道にそれるけど、「亡くなった」って言い方が俺は嫌いです。そりゃ一応社会性ってもんを持って毎日生きてるから対人じゃちゃんと「亡くなった」って言う。言うけど、人の死に直面して「亡くなった」なんて、そんな風に言葉取り繕ってる場合か?って思う訳。まあそういうのが社会性とか常識とかマナーとか、人様に都合よく利用される概念なんでしょうね。くたばれ。

正直誰だかもよくわからない同級生の死って、本人や仲の良かった人には申し訳ないけど、やっぱ包み隠さず言えば別に悲しくはない訳じゃないですか。感傷とかはあるかもしれないし、俺だって実際心臓に鉛玉落っことされたような気分になってるし。

知ってますか。24歳って死ぬんですよ。当たり前に、脳の病気で。社会人三年目だな、もうお前も一人前だなとかわかったような顔した上司にお高い居酒屋に連れてかれる年齢ですよ。貯金も少し溜まってきて生活も安定してきたし、そろそろ彼女にプロポーズしようかなとか、そういう年齢な訳ですよ、24歳。あるいは25歳。

そういう意味で、近しい友達ではなく、顔もわかんないけど同じ空間で3年間過ごした、という半端な関係性の人の死ってのはなかなかに厳しい経験でした。

だからまあそこで毎日を精一杯生きよう!とか、それでも毎日を今までと変わらず成り行きで生きたり、そこは人によると思うんだけど、とにかく24歳って普通に病気で死ぬんだなあって事を再確認したって話でした。そりゃ何歳だろうが人は病気で死ぬんだけど、そういう事じゃなくてさ。

わからなくて良いからそんな目で俺を見ないでくれよ。それでは。

この世でトップクラスに悲しい生き物。アマチュアバンドマン


俺の事ですね。
最近書いた記事とちょっと内容被るんだけどそこは許されたい。ぶっちゃけ自分で書いた記事って次の日には内容忘れてるし基本的に読み返さないしな。

まずアマチュアバンドマンという生き物を「将来デビューして音楽で食って行きたいぜ!」と思ってる生き物として無理やり一括りしようと思う。普通に純度100%の趣味として休日にバンドやってる人とかもいるからね。それは別の生き物です。

で、アマチュアバンドマンのまず悲しい所、というか実質これに尽きるんだけど「常に金がない」本当にこれ。だってあなた、俺は社会人3年目の24歳ですよ?なのに今時点で全財産2300円ってどういうこと?ちなみに明日バンド練習でスタジオ入るので2000円失います。絶対幸せになってほしい。俺が。

これはもう繰り返し何度でも言っておきたいんだけど、音楽活動ってめちゃくちゃ金がかかるんですよ。練習するのにもスタジオ入って3時間2000円使って、ライブをすればお客さんの有無にもよるけど数万円使って、そろそろちゃんとしようよって音源とか作り始めると10万円とか簡単に吹っ飛んでいくわけです。コミケで散財するオタクよりヤバい。

それに加えて弦が切れるしスティックは折れるし欲しいギターはたくさんあるし、ちょっと宅録の環境でも整えるか〜つってキューベースのいいやつに七万円とかかけたりする。

俺はギリギリ限界社会人だけど、まあいい歳してプロを夢見てるアマチュアバンドマンって結構な割合でフリーターなんですよ。世間の目が痛かったり正月に親戚の説教から逃れる為に無理やりバイト入れたりして、それでも俺には夢があるからって無理やり自分を納得させながらコンビニでレジ打ってる訳。店長の「そろそろ正社員にならない?」みたいな善意を踏みにじりながら、親の期待を裏切りながら、客ゼロのライブハウスで聴き取れもしない歌詞を対バンのメンバーに届けようと顔を歪ませてる。お客さんいないし。
汚れも恐れも知らない幼子に「地獄ってなに?」って聞かれたら平日23:00の新宿のライブハウスだよって言えば多分だいたい合ってる。

対バン5組の内3組がフォーピースバンドで1組がスリーピースバンド、もう1組が弾き語りシンガーだったとして、更に全バンドが集客ゼロならその空間には自分の他に16人しかいない訳。もっともライブハウスのスタッフとかいるけどそこはまあ良いでしょう。

16人って結構多くない?って思うかもしれないけど、事実そんなことはない。その16人が全員ちゃんと対バンの演奏聴いてる訳じゃないし、大抵は酒飲んで煙草吸ってスマフォいじってる。酷いと明日バイト朝からだからとか言って帰ってたりする。

ライブハウスに行かないよって人は想像しにくいかもしれないけど、アマチュアバンドマンがライブをするライブハウスって当たり前だけど武道館みたいなデカくて晴れやかな舞台じゃなくて、なんていうかな、キャパ200って言うけど本当に200人も入るのこれ?みたいな狭い空間と低い天井、閉塞感の塊みたいな場所で良くない音を鳴らして叫んでる、そういう村上龍にめちゃくちゃ汚く描写されそうな酷い空間。
でも最近は綺麗なライブハウス増えましたね。大塚のDeepaとか、下北沢のモザイクとか。

ところでアマチュアバンドって集客どのくらいなの?という当たり前の問いに恥を隠さず解答すると、0〜5人くらい。10人も集められたら多分ライブハウスのブッキング担当に結構褒めてもらえる。まあ大概客0でも褒めてもらえるんだけど、まあそれはそれとして。地獄指数が上がるのでこの話はやめよう。

お客さんを10人呼んだらまあまあ凄いというのがアマチュアバンドの悲しいところなんだけど、よく考えてみてくださいよ。バンドメンバーが4人居たとして、1人当たり3人づつお客さんを呼んでくれればお客さんは12人になって簡単に10人呼んでる!すげえ!みたいな段階はクリア出来るんですよ。でもそれが出来ない。1人当たり3人をライブハウスに呼ぶことも出来ない。ここはそういう世界だ。シビアでしょ。残念な事に俺たちには人としての魅力が足りないの。

ここで当然の疑問として「バンドとして」10人呼べないの?というのがあると思うけど、呼べません。基本的にはライブだけしてファンを獲得するってのはかなり難しい。実際俺もたまたま観たバンドをちょっといいな、と思ってもわざわざ知り合いもいないのにまた観に行ったりとかしないし、Twitterとかフォローどころか探しもしない。下手したらバンド名忘れてる。

だから、まずは友達とか知り合いを呼ぶ事になる訳だけど、本当に悲しい事にアマチュアバンドマンは大概友達がいないからお客さんは呼べない。たまに来てくれたりする。アマチュアバンドはそういう友人知人の善意と気まぐれで次回のスタジオの予定を決める事ができます。本当ありがとうございます。ちゃんとします。

年齢重ねる度に友達も歳とって結婚したりもしかしたら子供も出来てたり、仕事も立場上がって忙しくなって、ライブハウスにお客さんとしてきてくれるどころか普通に飲みにも行けないみたいな事態になってくる。幸い俺の友達はほとんど独身フリーターなのでよく遊んでます。いつも遊んでくれてありがとう。

で、まあ時代的な背景もあるんだけど、フリーターだろうが正社員だろうが、結構みんな余裕ないしライブハウスから足が遠ざかると友達間での口コミみたいなものも減ってくるし(元々あってないような物だけど)そうするとじゃあ俺たちにはインターネットしかないねと言って金かけてレコーディングしてもっと金かけてPV作って、Twitterにあげて【拡散希望】を色んな人に無視されながら再生数107、高評価2、低評価1、コメント0みたいな事になる。レコーディングと合わせて10万円近くかけてるであろうPVも、だいたいそんなもんです。なんか書いてて泣きたくなってきた。でも泣かない。男の子だし。

いや本当、バンドなんてずっとやってたら自分が売れもしない12曲入り1500円のアルバム作ってる内に同級生が家建ててたりしますから。そういう世界に俺たちは生きてます。

そういやこのブログで書いた事なかったかもしれないけど(@Rock_ozanari)でTwitterやってます。海って名前で海のアイコンです。わかりやすい。フォローしてね。人生とか。

それでは。

お客さんありきの音楽


音楽には大まかに2種類あって、1つは「お客さんを意識した音楽」で、もう1つは「自分の信じるものをひたすら追究する音楽」です。

両者に良し悪しも優劣もなくて、単に好みの話でしかないのだけれど、メジャーで活躍しているようなバンドから、客0のライブハウスで大金払ってライブしてる地獄指数の高いバンドまで、だいたいその2つのどちらかに分類されます。

俺個人の意見というよりも世間でよく言われていることだけれど、YUIの曲なんか例に出すとわかりやすい。初期の頃のフィールマイソウルなんかは完全に「自分の信じるものをひたすら追究する音楽」で、後期(中期?)のチェリーなんかは「お客さんを意識した音楽」です。

客を意識しているのはYUIって訳じゃなくて事務所なのか大人なのかはわからないし、俺はフィールマイソウルの方が圧倒的に好きで良い曲だと思っているけど、やっぱり世間的に良いものとされるのはチェリーだと思います。実際チェリーはヒットしたし、俺の世代だと知らない人の方が珍しい。フィールマイソウルはチェリーと比較すればそんなに有名でもないし、YUI好きな人と話しても「ああ、やっぱ初期だから微妙な曲だよね(笑)」とか言われる。ぶち殺すぞ。指先で送る君へのメッセージ。

俺もずっと好きなように作るのが一番格好良いよね!自分の信じるものをひたすら追究する音楽の方が素晴らしいよね!って思っていたし、それ自体に多分間違いはないんだけど、最近はちょっと違くて、自分の信じるものをひたすら追究しつつもお客さんを意識しないといけないよな、と思い始めた。

理由としては、お客さんという生き物は絶対数として音楽に詳しくない人の方が多いから。
「音楽に詳しい」のボーダーをどこに置くかというのは戦争しか生まないので避けるけど、逆に音楽に詳しくない人をどう分類するかって言ったら、ミュージックステーション紅白歌合戦しか観ない人。もしくはそれ以下。これに関してはまあ、この辺で良いんじゃないでしょうか。便宜上ね、便宜上。

で、俺が言いたいのは、バンドマンの人、各々のこだわりがそういう人に伝わると思いますか、という話。
小さいライブハウスにアマチュアバンドのライブ観に来る人なんて音楽に多少詳しい人しか来ねえよ!という声が聞こえてきそうだが実際はそんな事もなく。例えば初ライブに来てくれる人とか、Twitterに音源をアップした時に聴いてくれる人って、全部音楽に詳しい人とかバンドマンとかだけではないよね。
ゼミの友達とかバイト先の友達とかじゃないですか?ライブに来て「なんかよくわからないけど凄いね!音がデカくて!私応援するね!」って言ってそれ以降2度とライブに現れない人とかじゃないですか?Twitterにアップした音源を1回は聴いて「かっこいいね!」とリプライして2度と再生しない人じゃないですか?
それは全然悪い事じゃないし、本当善意の塊でありがたい人たちです。でもそういう、音楽に詳しくなかったり、そもそもそんなに音楽好きじゃなかったりする人達に「このギターソロでわざと音を外して際立たせてるんだよね(笑)」とか説明して、伝わりますか?
「そうなんだ!凄いね!ギターソロってなに?間奏?」ってなるじゃないですか。なるんですよ。音楽聴いてなかった頃の俺がそうだったし。アウトロでギターソロ1分とか弾いてる曲とか、歌が終わった時点で飛ばして次の曲言ってたし、多分それがギターソロとも認識してなかった。ボーカルの人なんで歌わないのかなとか思ってた。
多分日常的に音楽聴かない人とかはジェロの『海雪』で裏に結構な頻度でスラップ入ってるのなんて気づきもしないし、スラップってなに?どころかベースとギターって同じじゃないの?って世界で、俺たちが音楽をやる時の入り口にはいつもそういう人達がいるんです。

で、そういう人達が何を聴いてるかって言うと、結局歌メロと歌詞な訳です。今でこそいろいろ音楽聴いてる俺だけど、音楽を聴くようになった最初の入口ってバンプオブチキンだったんですよ。バンプオブチキンって、ここは主観が入るけど歌メロも歌詞もめちゃくちゃ良くて、俺はそこで初めて音楽を好きになったんですけど、別にそれでバンドを好きになった訳ではなかった。俺が好きだったのはバンプオブチキンというバンドじゃなくて、バンプオブチキンという歌メロと歌詞だったから。

音楽を普段聴かない人にとって、楽器なんてものは飾りで、弾けたら、叩けたらもうそれだけで凄いし、ぶっちゃけ無くても構わない。ボーカルがいたらそれでオッケー。バンプオブチキンじゃなくて藤原基央とバックバンド。愉快な仲間たち。かなりシビアだけどそういう人達と向き合わなくちゃいけない。バンプオブチキンのフレイムベインというアルバムは完全に最高のアルバムだけど、今聴いたらやっぱり演奏はめちゃくちゃ下手くそだと思う。でも当時はそれで良かった。なぜなら演奏なんて聴いてないから。アルバム違うけどエバーラスティングライとか、「間奏長くね?」つって飛ばしてた。死ねばいいのにね当時の俺は。

というわけでお客さんの目線に立った時には結局歌メロと歌詞が大事だよって事になるんだけど、俺みたいにしょっちゅう小さいライブハウスでアマチュアバンドのライブを観る人は、結構歌詞を聴く事を諦めている人が多い。ライブハウス自体の音響の問題だったりPAの腕だったり、そもそもバンドやボーカルの力量の問題だったり理由は色々だけど、基本的に歌詞って聴きとれません。バンド演奏をバックに熱いMCしてるワンオク好きそうなボーカルとかよくいるけど、何言ってるか全然わからない。マイクの音量を上げ過ぎるとハウリングが起きるし、基本的に声のボリュームは楽器のボリュームには敵いません。
でも意外な事に、音楽に詳しくない人ほど、そういう場に赴かない人ほど、歌詞を聴き取ることを諦めてない。聴こえなくても聴こうとするし、ライブが終わって歌詞を褒められたり、こういう意味?って確認されたりする。まだ耳が致命的なダメージを受けてないのかもしれないけど。

バンドの種類によるのかもしれないけど、バンドにとって基本的には歌詞って武器です。その武器を全面に押し出す、聞きとられるような演奏をする、というのは冒頭の両者両方をとった方法です。なにが正しいかなんてわからないけど。

後は、お客さんを意識するというのがどういうことかイマイチピンとこないよ、って人は岡崎体育とか聴いたら良いと思います。
ミュージックビデオとか感情のピクセルなんかはよく出来てる。音楽詳しくない人も詳しい人もちゃんと聞けるものです。

ミュージックビデオなんかは完全にタニザワトモフミの『くたばれJPOP』だし、感情のピクセルは音楽詳しくない人が聴けば格好良い曲なのに歌詞がヤバい面白い曲だし、詳しい人が聴けば「あー、はいはいこれね、わかるわかる確かにね」となる曲です。彼が自分のやりたいことをやってるのかは知らないけど、お客さんを意識するというのは、つまりああいうことでしょう。別に笑いの意味でウケる曲を作れってわけでは無くてね。

なんかとりとめも無くなっちゃったけど、自分のやりたいことだけやって売れたら最高だけど難しいから入口広げる努力くらいはしておきたいよねって話と、あとはフレイムベインオブチキンは平成のロックンロールだぜって話です。藤くん結婚してくれ。

それでは。

「本気で音楽やりたいならプロになんてなっちゃ駄目だよ」

メジャーデビューしているバンドのボーカルに「本気で音楽やりたいならプロになんてなっちゃ駄目だよ」って言われたことがある。
やめてよそんな事を言うのは。若者に希望を見せてよ。プロって輝かしい舞台であってよ。
まあ俺もう24歳だし、別に若くもないんだけど、それを聞いた当時はまだ若くて、未来はそれなりに明るかったし、音楽に多少なり希望を持ってた。

先に言っておくけど、メジャーデビューしているバンドと話した事があったり対バンした事あったりするのは自慢じゃない。本当に。
数年前に大塚のキャパ200くらいのライブハウスで肩を並べて対バンしてたバンドのMVが、会社の飲み会の二次会のカラオケのDAMチャンネルで流れてきた。絶望。あれ、俺置いて行かれてるじゃんみたいな。あの時一緒にライブしてたじゃん!俺のギター好きって言ってくれてたじゃん!ギタリスト抜けるから代わりに入ってくれない?って誘ってくれたじゃん!まああそこで俺が首を縦に振ってたら、俺にもそのバンドにも違う未来が待っていたのかもしれない。なんで断ったんだろう。そういうプライドとかあったのかもしれない。心は一生思春期。それがロックンロール。多分違うけど。

多少音楽聴く人なら大概知ってるだろうな、みたいなバンドやシンガー。結構な数対バンした事がある。一緒に飲んだ事だってあるし、相談に乗った事もある。最初に言ったけど、でもそれは自慢じゃなくて絶望です。

話を戻して、「本気で音楽やりたいならプロになんてなっちゃ駄目だよ」というメジャーバンドのセリフ。
彼らの音楽は、そう、めちゃくちゃ格好良かった。Led Zeppelin好きなんだろうな、みたいな。ルーツもハッキリしていたし、ハッキリしている上で有無を言わせぬ実力と斬新さもあった。音楽が好きすぎて音楽に対して厳しくなった俺だけど、文句無しにカッコ良かった。メジャーデビューしてるのも納得。これがロックだ!みたいなとこがあった。

で、さっぱり売れないんですよね。
それはもう、売れない。俺は対バンしたから知ってるだけで、音楽詳しい人に名前言っても「誰それ?」みたいな。テレビで観たこともないし、ラジオくらいは出てたかもしれないけど、一般的な知名度はほぼ0。メジャーデビューとは…?みたいな圧倒的な絶望。

で、彼らは新曲を出した。それはもうクソみたいな楽曲だった。クソっていうのは俺の主観なんだけど。お前今までのLed Zeppelin愛はどこ行ったんだよ!Aメロ早口16ビート、Bメロでウォーウォー言いながら落としの重いメロ、サビで裏打ちポップンロールに盛り上がるぜこれで優勝!みたいな。お前はカナブーンか。
いや別にカナブーンが悪いとは思わない。彼らは凄いバンドだ。徹底して売れる音楽。盛り上がる音楽。フルドライブとかはカナブーンの集大成だと思う。初めて聴いた時、ああこれはスマッシュヒットするわって確信したし、実際した。有線でずっと流れてたし、カナブーンを追従すれば売れるだろうなとか思った。追従しなかったから実際に売れるかは知らないけど。とにかくカナブーンはすげぇバンドです。これは本当に思ってるしマジで尊敬してる。でも全然好きじゃない。

とにかく。カナブーンの良し悪しとかは個人の主観に任せるとして、少なくともそのメジャーバンドの音楽はカナブーン的ではなかった。のに、そういう音楽を作った。で、悲しい事に売れた。売れたっていうのも、日本の誰でも知ってる!みたいなバカ売れではないけど。知ってる人は知ってるよね、みたいな。とにかくそのバンドの市場規模からすればとんでもなく売れた。具体的に言うと今までの43倍は売れた。これを足がかりにしてこういう音楽を作っていけば音楽一本で食っていけるね!というところに彼らはきた。で、彼らは音楽をやめた。その時に言ったセリフが「本気で音楽やりたいならプロになんてなっちゃ駄目だよ」です。

彼らは好きな音楽で売れなくて、次出した曲も売れなかったらクビだから、みたいなところまで来てた。で、売れる為の曲を作った。そして売れた。それに対して絶望して音楽をやめた。ちなみに今は普通にサラリーマンやってます。コピー機とか売って、家族と幸せに暮らしてる。この記事を書くにあたって許可を貰ったけど、名前は絶対出さないでと言われているので誰に聞かれてもバンド名とかメンバーの名前とか特徴とかは一切言う気はありません。聞かないで。
彼は自分のやりたい音楽は世間に求められていないって事をリアルに感じてしまった。それってとても辛い事です。だって音楽やってる人ってだいたい自分のやってるもんが正解だと思ってるし、自分が聴きたい音楽をやってる。そうじゃない人もいるんだろうけど、だいたいはそう。売れようとして売れてる人以外は基本的にそう。

悲しいけど、音楽ってビジネスです。売れたものが大正解。売れなかったものは誰にも知られずにブックオフで10円とかで売られる。いやそれでもマシな方。多分知らないところでゴミになってる。ライブハウスのトイレとかに落ちてる知らないバンドのフライヤーと同じ扱い。
自分のやりたい音楽がたまたま売れるものだったという奇跡は、俺みたいな時代錯誤の音楽好きには基本的にありえない。そういう乖離を圧倒する実力もセンスもない。だからどこかで狡い考え方をして、やりたい事と売れる可能性、ビジネスの可能性をミックスして、ギリギリ妥協出来るところでやっていくしかない。それってすごく悲しいじゃない。

俺みたいなアマチュアバンドマンは、ライブ1回するのにも金がかかる。それは2万円だったり3万円だったり4万円だったりする。そういう大金を払って、お客さんより自分たちと対バンのメンバーの総数の方が多い、みたいなこの世の悲しみを凝縮した空間でマーシャルからデカい音を出したりしてる。もちろん長くやってるから黒字になった事もあるし、金貰ってライブした事もある。でも基本的には赤字。金のかかる趣味。いい歳した社会人が月半ばで残金6000円という非情すぎる現実。信じられない。誰か助けてくれ。

そういう切羽詰まった生き方の先にデビューという希望があるんだけど、デビューしてもそれが正解かはわからないよって部分にこの業界の絶望が詰まってる。多分音楽なんてさっさとやめて、コピー機売って稼いだお金で家族とディズニーランド行ってその様子をFacebookに投稿して50くらいのいいね!貰う人生の方がずっと幸せだと思う。これは本当にそう思ってる。俺もそういう人生が良かった。どこで間違えたんだろう。多分中古で42000円のフェンダージャパンの赤いストラトキャスターでEコードを鳴らしたあの日くらいからです。多分ね。

何が言いたいかって、音楽をやるって絶望だよねって話。でもめっちゃ楽しい。仕方ない、本当に。馬鹿なんじゃないのかなってたまに思う。「絶望的なこの道を、私は歩いていくしかないのだ」ってフランツ・カフカも確か言ってた。そういう気持ちです、最近は。こういう風にしか生きられません。いつかライブ来てね。それでは。

アマチュアバンドマンに言いたいことがある

最初に言っておくけど今から書くのは全部個人の意見、経験です。
ちなみに少なくとも音楽で売れたいみたいな気持ちが1ミリはある人に向けて書いてます。

俺は俺自身がバンドをやってることもあってかなり頻繁にライブハウスに足を運ぶ。
で、客3人とかの友達のバンドを観て、ついでに対バンの客1人とかのバンドのライブを観る。客が少なかったりいなかったりするのは別にいい。今をときめくバンド達だって多分そういう時期はあったと思う。基本的には最初は友達しかこないし、友達すら来なかったりする。なまじ長く続けていると基本が客0とかになったりする。だいたいみんなそういうもんだ。カナブーンとかキートークとかフレデリックとかフォーリミッテッドサザビーズとかブルーエンカウントとか、あのあたりだってきっとそうだと思う。当時を知らないからなんとなくで言ってるだけだけどね!
だからこそ、ライブハウスに蔓延るアマチュアバンドマン、そして自分を省みて言いたいことがたくさんある。


①過剰な謙遜をするな
謙遜は美徳だ。それはわかる。でもせっかく誰かに褒められたのに「いや、全然ダメダメな曲なんで(笑)」とか言うな。お前はダメダメだと思った曲や歌詞をわざわざライブハウスに金払って30分間演奏してんのか。それは致命的に頭がおかしい。
だって結局自分の作った曲を良いものだと思ってるから人前でやってる訳じゃん。冷静に考えて、自作のポエムをメロディに乗せてセルフプロデュースで人前で演奏しようなんて完全に変態の思考な訳で、でもそこを乗り切って人前で演奏してんだからそれはお前の中では良い曲なはずなんだよ。全然ダメダメな曲なんで(笑)って本当に思いながらそんなことしてんなら音楽も人間もやめちまえって俺は思うよ。多分言い過ぎだけど。
俺はバンドとユニットをそれぞれやってて、バンドはギターボーカルが曲と歌詞を書いてる訳。俺はそいつの作る曲めちゃくちゃ好きだし、かっこいいと思うから一緒にバンド組んでギター弾いてる。誰かに褒められたら「ありがとうございます!」って言う。だって俺は良い曲だと思ってるし俺が弾くギターは少なくとも俺は好きだし。そういう顔じゃないしそういうのが似合うルックスじゃないけど、そういう曲ならチョーキングしてる間右手を天に掲げるしね。チョーキングって言うのはなんかイェーイ俺ロックスターだぜ!みたいな奴ね。わかんなかったらごめん。
で、ユニットの方は俺が曲と歌詞を書いてる。俺は音楽をやる人間として信じられないことに致命的に音感というものがなくて、例えばカラオケ言ってもDAM精密採点バーがないと、自分の歌ってる音程が合ってるのか外れてるのかもわからない。だから俺は歌わない。でも最近ほんのちょびっと音感がついて曲が作れるようになって、で、幸運なことに俺が作った曲やら歌詞やらを好きだと言って歌ってくれるボーカルがいるから、俺は絶対に自分でGOサインを出した曲を卑下しない。めっちゃ良い曲だと思ってるしめっちゃ良い歌詞だと思ってる。音楽なんて良し悪しより好みの話だから、俺の作った曲を良いと思わない人がいてもそれは問題じゃない。少なくとも俺は自分の作った曲は好きだし、そこはそう思わないとボーカルにもお客さんにも申し訳ない。
だから誰かに褒められたら謙遜はしない。素直に喜ぶ。モチベーションに繋げる。


②音源やMVを作れ
物販?ありません。MV?そんなレベルじゃないっすよ。みたいな。
MVはともかくとして(俺は作ったけど)せめて物販として出す音源はあるべきだと思う。ないなら宣伝用としてMV。どっちもが理想だけど片方でも良い。
いつでも聴けるもの、観れるものというのはあるべきだ。だってあなた、少なくとも売れよう売れたいみたいな気持ちが少しでもあるのに売るものないのかよっていう、至極真っ当な疑問に行き着かないの。いやわかるよ、音源作るのもMV撮るのもお金かかるしね。でも探せば安くて質の良い所はいくらでもあるし、多分二曲入りのCD作るにしたってちゃんとしたスタジオや業者選んだり、もしくはできる所は自分でやったり上手いことやれば10万もかからない訳。いやこれに関しては本当に場合によるんだけども。
仮にじゃあ二曲入りのCDを10万で作ったとして、バンドメンバー4人で割り勘したら1人2万5千円な訳じゃないですか。これも人によるけど、2万5千円って割と捻出出来ると思うんですよね。別にCDだって1ヶ月で完成するもんでもないから一気に2万円かかる訳じゃないし。
だから毎月客の来ないブッキングライブで1人5000円払って、その為に1回1人2000円くらい払うスタジオを週2で入って、毎回鳥貴族で打ち上げして3000円払うみたいな事をするのとかかる金額は大して変わらない訳。まあスタジオは必要だよ。練習しないと良いものとれないし。
だったら売るもん作っちゃった方が良いじゃん。ライブしてそこでおしまい、より、ライブしてたまたま気に入ってくれた人がたまたまCD買ってくれるって可能性を残した方が良いじゃん。意外と地味に売れるしね。毎回じゃなくても。
あと音源の無料配布とかね、あれはしない方が良い。意味ないから。ライブハウスの入り口で貰った誰のかもよくわからないCDとか結局聴かないじゃん。なんとなく今は気分じゃないし、とかでだいたい後回しにするじゃん。だって自分で金払って受け取ったもんじゃないし。別に100円とかでも良いから、金額はちゃんとつけた方が良い。無料配布は本当に意味ない。というか、無料配布が功を奏した話を聞いた事がない。だったらYouTubeにアップした方が良い。
MVは結構効果あると思う。作るのにも金はかかるけど、あった方が確実に良い。だって人間の情報は確か80%くらいは視覚から来ているし、音楽がそんなにあれでも映像良ければ観ちゃうな、とかもある訳。音楽全然好きじゃないけどこのMVに出てる女の人可愛いなみたいな動機で再生しまくる人もいるし、それが再生数に繋がって、再生数の多い動画は関連動画とかで上位に来やすいから、気に入ってくれる人の目にとまる可能性もある。
だからあって損はしない。再生数をどこまで伸ばせるかは力量次第だけど。ちなみにバンドのMVはもうあるけど、ユニットの方はこれから作ります。CDも作ります。5曲レコーディングしたので。やれる事はやります。


大きく分けて二つになったけど、バンドを唯の青春の思い出にするつもりが無い人は上に書いた事くらいはした方が良いよって俺は思います。あと常識人であった方が良いと思う。連絡はすぐ返すとかね。音楽さえ良ければクソ野郎でもメジャーデビューみたいな時代じゃないと思うし、今は。昔の事は昔の人に聞かなきゃわかんないけど。
やってる人はみんなわかると思うけど、音楽やるって結構な絶望じゃないですか。金はアホみたいにかかるし、ライブハウスの量の少ないビールは600円だし、思うような評価は受けられないし、動員は増えないし、なんとなく組んでなんとなく解散したりするし、現実省みて音楽やめて就職するか…ってなったり。俺は就職してるけどさ。音楽もやめてないけど。
音楽やめられる人は羨ましいと思います。やめられない人はまあ、こういう風にしか生きられないんだなって自分を納得させてやるしかないよね。たった一度の人生だし!とかもはやそういうんじゃないんだよね。そういうポジティブなあれじゃない。「俺にはこれしかない!」じゃなくて「俺にはこれしかない…」なんだよね。あんまり何言ってるかわからないのでこの辺にしておきます。
頑張ったら報われたいよね。