23歳
多くの方にとって非常にどうでも良い話であるが、本日1/24をもって私は23歳になった。
今でも好んで聴く音楽は10代の頃のまま。しかし日々現実は辛いものになっていく。
THE SMITHSの『The Queen Is Dead』のアルバムを、間に合わせの1980円のイヤフォンで聴いていると10代の頃よりは少しは大人になれただろうかと思案する。少しは大人に慣れた
だろうかと置き換える。
同期とカラオケに行けば、本当は歌いたいイエローモンキーやミッシェルガンエレファントやブランキージェットシティは歌わずに、Mr.Childrenや秦基博を歌った。せめてもの抵抗に、エレファントカシマシや斉藤和義の誰でも知っているような歌だけは歌った。
自分よりはるかに営業成績が悪い先輩が上からごちゃごちゃ言われないように、こっそり数字を分けてあげた。それが先輩を惨めな気分にさせるとはっきりと自覚しながら、私はそうした。
自身の虚栄心を満たすための小さな抵抗をしなければ、私は大人にはなれない。つまりそれは、未だに大人にはなれていないという事なのだろう。
別に大人になりたい訳ではない。大人にならなければいけないから大人になるだけだ。そう言い聞かせてもう3年目になるのだ。
きっと私は一生大人になれない。それでも良いと今は思っている。
そんな私でも、少ないながら「おめでとう」と言ってくれる人がいる。少なからず、生まれてきた事を祝福してくれる人がいる。それだけできっと充分すぎるのだ。多くは望むまい。
社会人になって、めっきりとエレキギターを弾く機会が減って、せめてもと去年16万のアコースティックギターを買った。楽しくて、ずっと弾いていた。
しかし今日久しぶりにアンプに繋いでエレキギターを弾いたら、やっぱり私はロックスターになりたかったのだと気付いた。叶わない夢は追わない主義だ。それでも望むくらいは許されたい。社会のルールよすいません。いつかロックンロールで返します。