年齢を生きています。

大人というものがなんなのか、なにをもってして大人なのか、というのは未だによくわかりませんが、自分の口から簡単に「もう大人だし」「いい歳だし」といった言葉が、噛み潰した苦虫を簡単に避けて飛び出す年齢を生きています。

同じ時間を過ごした旧友達が、育てられた家族の他に、これから育てる家族をもつようになった年齢を生きています。

転校していく僕に、ずっと友達だから、という言葉を添えてやがて届いた手紙を失くしてしまった事すら忘れていた年齢を生きています。

至る所に居場所があるのに、時々何処にも自分の居場所なんて無いんじゃないかと感じる年齢を生きています。

過去の失敗が未来の成功でしか癒せなくなってしまった年齢を生きています。

過去にもドラマを求める年齢を生きています。

ここに至るまでに得たあれこれの一切がどうでもよくなる日があって、経験した事のない夏のとある日に郷愁を抱くようにもなりました。
青く眩しいなにかがやがて老いて枯れるまでの時間は6秒しかなくて、その6秒と、過ぎた後の喪失感の為にただひたすらに生きています。

そういう年齢を生きています。