Rock_ozanari’s diary

ノージャンル。音楽系はまあまあ多いです。

BUMP OF CHICKENについて喋らせてくれ


BUMP OF CHICKENが大好きです。キリンさんよりもゾウさんよりもママよりもずっと大好き。

ギターを弾くとだいたい「アベフトシ(ミッシェルガンエレファントのギタリスト)好きですよね?」って言われるし、曲作ると「イエモン好きですか?」とか「尾崎豊好きですか?」と言われる。

6年間音楽をやってて、「BUMP OF CHICKEN好きですか?」とは一度も聞かれたことがない。
けど、俺にギターを始めさせた罪深い友人からは「いやお前はかなりバンプから影響受けてると思うよ。具体的にどこっていうのはわからないけど」と先日言われた。
具体的にどこかわからないけど影響受けてるって事は、多分相当深い根っこの部分なんでしょう。精神性とか。

その友人は、まあ組んでる『豚』ってバンドのボーカルなんだけど、そいつは多分俺と同じくらい(ユグドラシルまでの)BUMP OF CHICKENが大好きで、多分俺も彼も、そこら辺の人が想像するよりずっと大好きだと思います。多分「バンプが酸素です!」とか言ってる人よりも、自らをBUMPerと名乗ってる人よりも、ずっと好きだと思う。

でも好きの深さっていうのは他人と比べてどうこうでもないし、そもそも見えないから比較も出来ないんだけど、俺が言いたいのはそれでも比べてしまうくらいに大好きって事。わかりやすく言うと、スマフォからこの記事書いてるんだけど、簡単に「バンプ」とか「バンプオブチキン」とか書かずに「BUMP OF CHICKEN」って書くくらいに好き。いやこれは伝わんないか、俺の普段の面倒くさがりさを知らない人には。

これ言うとBUMP OF CHICKENのファンからだいたい怒られるんだけど、最近の、具体的には「orbital period」以降のBUMP OF CHICKENはそんなに好きじゃない。俺の中の彼らへの愛はユグドラシルまでが最も深い。

それでもBUMP OF CHICKENはずっと大好きだったから、「Present from you」(これはカップリング集+一曲だからちょっと趣旨が違うけど)も買ったし、「COSMONAUT」も買った。そしてついに、「ray」は買わなかった。

そこに至るまで全てのアルバムを購入していたのに、「ray」は購入しないばかりかレンタルもしなかった。だから収録曲も全然知らない。カラオケで誰かが最近の曲を歌ってても知らない曲だし。

これって凄く寂しい事なんです。俺はBUMP OF CHICKENを始めて聴いたあの日から音楽を好きになったんですよ。BUMP OF CHICKENで、隠しトラックまで含めて、知らない曲なんて一つも無かった。俺お前believeだったし、それってtruthだったし、チワワのように震えてた時も、いつだってBUMP OF CHICKENが側にいてくれたんですよ。書いてて気持ち悪くなってきたな。オタクってだから嫌われるんでしょうね。

寄生獣の実写映画を見に行った時、主題歌がBUMP OF CHICKENの新曲だったんだけど、あれを映画のクレジット眺めながら聴いてハッキリと思っちゃったんです。「ああ、俺はもうBUMP OF CHICKENの新曲を能動的に聴く事はないんだろうな」って。

別に悪い曲とかじゃないんだよ。格好いい曲だし、いい曲。でもそれは俺の求めているBUMP OF CHICKENじゃ無かったんです。

ファンって本当に身勝手な生き物ですよ。アーティストが少し違う方向に進み始めるとすぐにそっぽ向きますから。もちろん俺の事も含めて言ってますよ。

でもそれってBUMP OF CHICKENが間違ってるとかじゃなくて、単純に俺の感性の問題。俺はBUMP OF CHICKENと一緒に成長出来なくて、優しくもなれなくて、俺の頭の中ではずっとFLAME VEINTHE LIVING DEADやjupiterやユグドラシルが鳴ってるのに、BUMP OF CHICKENはそんな精神年齢16歳の俺を置き去りにして、遠い所に行ってしまった。だって俺の中ではBUMP OF CHICKENはずっと「僕の事なんかひとつも知らないくせに」って歌ってる。

今の藤原基央は多分「話したい事は山程あるけどなかなか言葉になっちゃくれないよ 話せたとしても伝えられるのはいつでも本音の少し手前」なんて言わないんじゃないかって、そんな事を無責任に思ってる。

俺は今のBUMP OF CHICKENを否定するつもりは全く無いです。新しい曲を聴かなくなっただけでBUMP OF CHICKENが大好きな事実は決して揺るがない。FLAME VEIN聴いて下手くそだなあって笑って、でも凄く良いな、最高だなって泣きたくなって、それで良い。

怒りとか悲しみとか誰にも理解されないって葛藤とか焦燥とか、そういうの全部含めてあの頃のBUMP OF CHICKENが今の俺を作ったと言っても多分間違いはないんでしょう。

俺は、BUMP OF CHICKENが今でも大人気バンドとして日本の音楽業界にいてくれる事をめちゃくちゃ嬉しく思ってる。新曲は進んで聴かないけど、ずっと活動していて欲しい。

BUMP OF CHICKENは間違いなく平成日本のロックンロールバンドだった。オルタナティヴロックとかじゃなくて、ロックンロール。わからない奴は今すぐFLAME VEINを聴いてくれ。それでわからなかったらロックなんてやめちまえ。絶対言い過ぎなんだけど、そう思ってます。

今の俺が普段聴いてる音楽はミッシェル、イエモンブランキー斉藤和義ゆらゆら帝国中島みゆきさだまさし、とか、他にもあげられないくらいあって、それを知ってる人からは「え、お前バンプ好きだったの?」って驚かれるけど、最近ハッキリした。俺が今まで聴いた世の中にある全てのCDの中で一番好きなのはBUMP OF CHICKENの『FLAME VEIN』です。

俺は「生まれてきた事に意味があるのさ 一秒も無駄にしちゃイケナイ」とか言えないけどな!

死にてえ。それでは。