Rock_ozanari’s diary

ノージャンル。音楽系はまあまあ多いです。

アマチュアバンドマンに言いたいことがある

最初に言っておくけど今から書くのは全部個人の意見、経験です。
ちなみに少なくとも音楽で売れたいみたいな気持ちが1ミリはある人に向けて書いてます。

俺は俺自身がバンドをやってることもあってかなり頻繁にライブハウスに足を運ぶ。
で、客3人とかの友達のバンドを観て、ついでに対バンの客1人とかのバンドのライブを観る。客が少なかったりいなかったりするのは別にいい。今をときめくバンド達だって多分そういう時期はあったと思う。基本的には最初は友達しかこないし、友達すら来なかったりする。なまじ長く続けていると基本が客0とかになったりする。だいたいみんなそういうもんだ。カナブーンとかキートークとかフレデリックとかフォーリミッテッドサザビーズとかブルーエンカウントとか、あのあたりだってきっとそうだと思う。当時を知らないからなんとなくで言ってるだけだけどね!
だからこそ、ライブハウスに蔓延るアマチュアバンドマン、そして自分を省みて言いたいことがたくさんある。


①過剰な謙遜をするな
謙遜は美徳だ。それはわかる。でもせっかく誰かに褒められたのに「いや、全然ダメダメな曲なんで(笑)」とか言うな。お前はダメダメだと思った曲や歌詞をわざわざライブハウスに金払って30分間演奏してんのか。それは致命的に頭がおかしい。
だって結局自分の作った曲を良いものだと思ってるから人前でやってる訳じゃん。冷静に考えて、自作のポエムをメロディに乗せてセルフプロデュースで人前で演奏しようなんて完全に変態の思考な訳で、でもそこを乗り切って人前で演奏してんだからそれはお前の中では良い曲なはずなんだよ。全然ダメダメな曲なんで(笑)って本当に思いながらそんなことしてんなら音楽も人間もやめちまえって俺は思うよ。多分言い過ぎだけど。
俺はバンドとユニットをそれぞれやってて、バンドはギターボーカルが曲と歌詞を書いてる訳。俺はそいつの作る曲めちゃくちゃ好きだし、かっこいいと思うから一緒にバンド組んでギター弾いてる。誰かに褒められたら「ありがとうございます!」って言う。だって俺は良い曲だと思ってるし俺が弾くギターは少なくとも俺は好きだし。そういう顔じゃないしそういうのが似合うルックスじゃないけど、そういう曲ならチョーキングしてる間右手を天に掲げるしね。チョーキングって言うのはなんかイェーイ俺ロックスターだぜ!みたいな奴ね。わかんなかったらごめん。
で、ユニットの方は俺が曲と歌詞を書いてる。俺は音楽をやる人間として信じられないことに致命的に音感というものがなくて、例えばカラオケ言ってもDAM精密採点バーがないと、自分の歌ってる音程が合ってるのか外れてるのかもわからない。だから俺は歌わない。でも最近ほんのちょびっと音感がついて曲が作れるようになって、で、幸運なことに俺が作った曲やら歌詞やらを好きだと言って歌ってくれるボーカルがいるから、俺は絶対に自分でGOサインを出した曲を卑下しない。めっちゃ良い曲だと思ってるしめっちゃ良い歌詞だと思ってる。音楽なんて良し悪しより好みの話だから、俺の作った曲を良いと思わない人がいてもそれは問題じゃない。少なくとも俺は自分の作った曲は好きだし、そこはそう思わないとボーカルにもお客さんにも申し訳ない。
だから誰かに褒められたら謙遜はしない。素直に喜ぶ。モチベーションに繋げる。


②音源やMVを作れ
物販?ありません。MV?そんなレベルじゃないっすよ。みたいな。
MVはともかくとして(俺は作ったけど)せめて物販として出す音源はあるべきだと思う。ないなら宣伝用としてMV。どっちもが理想だけど片方でも良い。
いつでも聴けるもの、観れるものというのはあるべきだ。だってあなた、少なくとも売れよう売れたいみたいな気持ちが少しでもあるのに売るものないのかよっていう、至極真っ当な疑問に行き着かないの。いやわかるよ、音源作るのもMV撮るのもお金かかるしね。でも探せば安くて質の良い所はいくらでもあるし、多分二曲入りのCD作るにしたってちゃんとしたスタジオや業者選んだり、もしくはできる所は自分でやったり上手いことやれば10万もかからない訳。いやこれに関しては本当に場合によるんだけども。
仮にじゃあ二曲入りのCDを10万で作ったとして、バンドメンバー4人で割り勘したら1人2万5千円な訳じゃないですか。これも人によるけど、2万5千円って割と捻出出来ると思うんですよね。別にCDだって1ヶ月で完成するもんでもないから一気に2万円かかる訳じゃないし。
だから毎月客の来ないブッキングライブで1人5000円払って、その為に1回1人2000円くらい払うスタジオを週2で入って、毎回鳥貴族で打ち上げして3000円払うみたいな事をするのとかかる金額は大して変わらない訳。まあスタジオは必要だよ。練習しないと良いものとれないし。
だったら売るもん作っちゃった方が良いじゃん。ライブしてそこでおしまい、より、ライブしてたまたま気に入ってくれた人がたまたまCD買ってくれるって可能性を残した方が良いじゃん。意外と地味に売れるしね。毎回じゃなくても。
あと音源の無料配布とかね、あれはしない方が良い。意味ないから。ライブハウスの入り口で貰った誰のかもよくわからないCDとか結局聴かないじゃん。なんとなく今は気分じゃないし、とかでだいたい後回しにするじゃん。だって自分で金払って受け取ったもんじゃないし。別に100円とかでも良いから、金額はちゃんとつけた方が良い。無料配布は本当に意味ない。というか、無料配布が功を奏した話を聞いた事がない。だったらYouTubeにアップした方が良い。
MVは結構効果あると思う。作るのにも金はかかるけど、あった方が確実に良い。だって人間の情報は確か80%くらいは視覚から来ているし、音楽がそんなにあれでも映像良ければ観ちゃうな、とかもある訳。音楽全然好きじゃないけどこのMVに出てる女の人可愛いなみたいな動機で再生しまくる人もいるし、それが再生数に繋がって、再生数の多い動画は関連動画とかで上位に来やすいから、気に入ってくれる人の目にとまる可能性もある。
だからあって損はしない。再生数をどこまで伸ばせるかは力量次第だけど。ちなみにバンドのMVはもうあるけど、ユニットの方はこれから作ります。CDも作ります。5曲レコーディングしたので。やれる事はやります。


大きく分けて二つになったけど、バンドを唯の青春の思い出にするつもりが無い人は上に書いた事くらいはした方が良いよって俺は思います。あと常識人であった方が良いと思う。連絡はすぐ返すとかね。音楽さえ良ければクソ野郎でもメジャーデビューみたいな時代じゃないと思うし、今は。昔の事は昔の人に聞かなきゃわかんないけど。
やってる人はみんなわかると思うけど、音楽やるって結構な絶望じゃないですか。金はアホみたいにかかるし、ライブハウスの量の少ないビールは600円だし、思うような評価は受けられないし、動員は増えないし、なんとなく組んでなんとなく解散したりするし、現実省みて音楽やめて就職するか…ってなったり。俺は就職してるけどさ。音楽もやめてないけど。
音楽やめられる人は羨ましいと思います。やめられない人はまあ、こういう風にしか生きられないんだなって自分を納得させてやるしかないよね。たった一度の人生だし!とかもはやそういうんじゃないんだよね。そういうポジティブなあれじゃない。「俺にはこれしかない!」じゃなくて「俺にはこれしかない…」なんだよね。あんまり何言ってるかわからないのでこの辺にしておきます。
頑張ったら報われたいよね。